ハビエルとタイム.com読者からの質問

タイム.com読者からの質問に答えるハビエル・バルデム

”脚本を読んで、その作品が直感的にピンとくるものであったなら、やる価値があると思う。
体は嘘をつかない。”
TIME Interviews Javier Bardem

Q(インタビュアー):いつか演技を極限まで極めると思いますか?

J(ハビエル):18歳の時から演技学校に通い始めて、39歳(訳注:現在43歳)になった今も、毎年行っているんだ。
いくつかある演技学校へ行く理由の一つは、演技をする場所を求めて、という事なんだ。
何故かと言うと、演技をする機会が無い事もあるからね。
自分が若く役者になろうとしていた頃、どんなだったか、という事をしっかりと確認する必要があるんだ。
俳優、というのは簡単な選択肢ではないんだ。
俳優はいつもどこかしらで演技の仕事をしている、と思われがちだが、そんな事はなくて、それは世界中の役者達の1%の人達でしかないんだ。ほとんどは仕事がないというハードな職業だよ。
俳優業を職業として選択をする人は演技をする事が大好きで、どうしてもしたい、という人達なんだ。僕は役者という仕事で食べていけているからラッキーだよ。

Q:どのようにそれぞれの作品での違った演技になるようにしていますか?

J:脚本を読んで、その作品が直感的にピンとくるものであったなら、やる価値があると思う。
体は嘘をつかない。
役者や何かクリエイティヴな職業の人は直感にもっと頼るべきなんだ。
僕が演じる時はそれをやらなければならない、という思いに駆られている時なんだ。
自分の体が感じた直感をしんじるからね。
終わってからは、もう完全に終わりで、もう見たくもないんだ。
それが芝居をすることの素晴らしい所じゃないかな。
その瞬間、瞬間に起こっている事。
それで、例えば映画館で見る時、ちょっと変な感じがするんだよね。
たいがい観ていると自分のやろうとしていた演技ではなくて、その瞬間、そうなった演技なんだ。
何か自然にそうなった演技で自分でも驚くんだ。そして、自分ではその演技が良いのか悪いのかはわからないんだ。それは観客が判断してくれるよね。

Q:ご自分の声をユニークな声だと思われますか?

J:わお。ありがとう。まあ、この質問をくれた人がどういう意味でユニークという言葉を使ったかわからないけどね。独特の嫌な声なのか、独特の美しい声なのか。僕の声は太い首のせいかな。長い事ラグビーをやっていたから首を鍛える必要があったんだ。で、答えはノーだよ。

Q:ラグビーのお話がでたので、ラグビーに関する質問もきてました。
今でもラグビーをされますか?

J:9歳の時に始めて23歳まで続けてたから14年間ラグビーをやっていた事になるね。大好きだよ。ラグビーはいろいろな事を教えてくれるスポーツだと思う。その中の一つはチームプレイをする、という事で、これは映画を作る時にとても役立つものなんだ。チームの中では自分はほんの1部分でしかない。そして、僕たちは自分の任された事だけをする。それ以上は必要ない。他にそれ以上、何かできる余裕もなく。自己中にふるまう余裕はないんだ。

Q:今でもやりたいと思いますか。

J:そうだね。でも、僕はもう歳をとっているからな。
それに、今のラグビーと僕がやっていた頃のラグビーはかなり違う。今はとてもプロフェッショナルなやり方が主流だよね。
僕がやっていた頃は、僕はボールを持ってひたすら走る太った男でしかなかったからね。

Q:英語を話す役の練習とスペイン語を話す役の練習に違いはありますか?

J:完全に違うね。英語だと、一生懸命練習し、台詞を自分のものにしなければならない。
僕は良く言うんだけど、感情と感覚を台詞と一緒に込めなければいけないんだ。
でないとその言葉を使い、その言葉を生きる、という経験をした事が無い状態では感情が入っていない演技になってしまう。
だから、とにかく良い会話コーチと一緒に座ってひとつひとつ練習を積み重ね、それらの台詞が自分のものになるまで練習する、という地道な作業だね。
時間はかかるよ。だけど、これは好きな事でもあるんだ。
僕はめんどくさがり屋じゃないからね。僕はめんどくさがり屋以外、何にでもなれるよ(笑)。

Q:運転の仕方は覚えましたか?

J:はは。覚えたよ。実際、このウディ・アレン監督の作品(それでも恋するバルセロナ)を見れば、僕がすごくかっこいい車を運転してる映像が観れるよ。
何という名前の車か、かもわからないけど。車は好きじゃないからね。でも、ホントかっこ良かったよ。
スカーレット(訳注:ヨハンソン)が隣に座ってるとこなんか最高に見えるんじゃないかな。
実際、あれは僕が運転したんだけど、練習するの何時間もかかっちゃったよ。
そこからそこまでの短い距離なのにね。でもやり遂げたよ。
まだ免許はないけど。車が怖いんだ。好きじゃないんだ。飛行機もヘリコプターも船も全部平気だし、何か事故があったわけでもないんだけどね。
車って加速する弾丸のようでしょ。ノーカントリーでも練習して大きなピックアップを運転したけど、誰も殺さなかったし。コーエン兄弟は「アクション!」ってこんな感じだったけど(よけるような仕草)。免許をもってないから、いつか免許をとらなければならないだろうね。

Q:死ぬほど共演したい俳優さんはいますか?

J:僕はいつもこう言うんだ。僕は神でなくアル・パチーノを信じている、って。かれの演技には熱狂する。彼のやり方からたくさんの事を学んだよ。だからいつかもし、電話がかかってきてパチーノと共演するか、と聞かれたらおかしくなってしまうだろうね。

日本語訳/Japanese translation : @_pepper_potts

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