イニャリトゥが語るギレルモ・デル・トロにしか作れない映画『シェイプ・オブ・ウォーター』

ギレルモ・デル・トロ監督の新作 『シェイプ・オブ・ウォーター』。

IndieWire にイニャリトゥ監督のコメント掲載された文章の日本語訳です。

何年も前にギレルモは大きな目を輝かせて彼がずっと考えている次回作について僕に話してくれた。
喋れない女性(訳:注muteとは聞こえるけれど喋れない状態を表す)と半魚人のラブストーリー。

僕はこのようなアイデアはギレルモにしか浮かばないだけでなく、彼のようなアーティスト以外誰にも作ることができないものだと思った。そして、そのアイデアにとてもワクワクしたのと同時にその作品が彼の1番の傑作になる事もわかっていた。

『シェイプ・オブ・ウォーター』はギレルモが作り、監督しなければ存在しえない作品の良い例だ。


昔ギレルモが、

”水の中にいない時、自分は世界にとって半魚人のように正体不明の怪物のような存在だと感じることがある”

と教えてくれたのを覚えている。

『シェイプ・オブ・ウォーター』は愛に宛てたラブレターであり、映画への愛の宣言でもある。
ギレルモは怪物の出てくるお伽話の概念を変えた。
なぜなら怪物もお姫様も変わる必要がないのだから。
本当の変化はありのままの相手を愛し、受け入れることによってお互いの心の中に起こるだけだ。
『シェイプ・オブ・ウォーター』は村上春樹の文学にあるようなファンタジーの喜び、また僕たちの現実の中に存在する奇跡だ。

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ノクターナル・アニマルズ トム・フォード監督が解き明かす解釈。

ジェイク・ギレンホールが主演ということでずっと楽しみにしていたノクターナル・アニマルズ。

圧倒され動けなくなるような映画でした。
そして、映画館を後にしながら、この映画のメッセージはあのジェイクの一言の台詞に集約されてるのかな、と思いました。(監督のインタビューを見てそれがメインテーマだと知り嬉しくなりました)

私はどちらかというと、解釈を委ねられるより、素晴らしい作品を観たときは監督のその作品に込めたメッセージをとても知りたくなります。

それだけすごい作品を作り出すためには明確なビジョンがあると思うからです。

観客に解釈を委ねる、という監督も多いですが、トム・フォードはファッションデザイナーというチームやモデルたちに自分のイメージや思いを的確に伝えなければならない仕事をしているためなのか、はっきり意図するところ教えてくれて、答え合わせをさせてくれる監督でした。
ネタバレになると思いますので、まだ未見の方はご覧になられてからどうぞ。

トム・フォード:これはエドワードが自分自身について書いた物語だと観客は気が付くはず。
そしてその物語を思い浮かべるのはスーザンなんだ。

最後にスーザンがエドワードに会ったのは20年前、スーザンが中絶手術を受けた直後だ。
だから彼の思い浮かべる娘はスーザンそっくりであり、妻(ローラ)はスーザンそっくりなんだ。

イルサ・フィッシャー(小説の中の妻ローラ役):ローラはスーザンがなりたかった女性であり、エドワードを愛していた彼女自身でもあるの。

トム・フォード:マイケル・シャノンが演じる役は典型的なアメリカの正義の味方で「見つけ、捕まえ、復讐を果たせ」という囁きを小説の中で表している。実際の世界ではエドワードの「小説を書き、スーザンに送り、自分が勝ったことを見せつけてやれ」という声なんだ。
アーロン・テイラー・ジョンソン(レイ役):レイは彼の人生の苦難を反映している役なんだ。エドワードはレイを打ち負かしたいと思っている。エドワードの宿敵なんだ。

トム・フォード:この物語は僕にとって、人を投げ捨てにしてはいけない、という事を表している。現代、僕らはなんでもかんでも簡単に捨ててしまう文化の世界に住んでいる。すべては消耗品で、人間すらも捨ててしまう。
スーザンは自分が求めていたものすべて、外側から見れば自分の理想の人生を手に入れているが、内側は死んでいるんだ。そしてこの小説がきっかけでそのことにはっきり気が付く。彼女自身もほとんど気づきかけていたことなんだけれどね。
これが中心のテーマなんだ。僕にとってとても重要なね。
誰かを大切に思うなら、誰かを愛しているなら、投げ出してはいけない、手放してはいけない。
これが僕にとってこの物語で要となる部分なんだ。

3つの物語が明確になるように色合い、明るさなどで違いが見え、感じられるようにしなければならなかった。また、3つの物語の繋がりもしっかりさせなければならなかった。

スーザンの世界は冷たい。だからカラートーンも冷たく青っぽい色合いだ。彩度に欠ける人生なんだ。逆に色味がある時はけばけばしく、キツイ色合いだ。

回想シーンでは温かい色合いを使っている。彼女の気持ちや情熱が豊かさをもたらし、20年の時の経過により強調されているんだ。

小説の中はさらに色彩豊かで、ザラザラしている。そして明るさ太陽の光にしても、電球の灯りにしても以前よりも厳しい。

小説の中の様々なポイントを通してエドワードはスーザンに言う。
「これが君が僕にしたことだ、僕を殺し、僕を壊し、僕の家族を殺し、僕のことをズタズタにした。でも20年かかり僕は打ち勝った。自分が信じた道を行き、小説にした。素晴らしい小説に。ところでこの小説を読みながら僕にもう一度恋するかもしれないけれど、もう君とは終わった。終わったんだ。」

多くの人々がエンディングをとても悲しいものとみるだろう。
ああ、確かに悲しい。でも人生には悲しい時が多々あるわけだ。そこから僕たちは成長し、進歩することができるんだ。
彼女の人生にこれから何が起きようと、彼女は乗り越えたんだ。彼女が不幸せだった人生は終わったんだ。
この小説を読むことによって痛みを感じた彼女だけれども、それは変化をもたらすものとなったんだ。

エイミー・アダムスの語るラストシーンの意味。


アダムス:悲劇のように見えるラストシーンは、彼女の新しい出発点だと私は思ってるの。
生まれた時のような苦しみと不安を感じていると。

アダムス:悲劇のように見えるラストシーンは、彼女の新しい出発点だと私は思ってるの。
生まれる時のような苦しみと不安を感じているのだと

追記:

トム・フォード: 個人的に偽物(フェイク)アートを見ると嫌な気持ちになる。
中身が空っぽで、本物の芸術家が作るようなクオリティがない作品なんかね。
エドワードは小説というアートを通してスーザンとコミュニケーションをとろうとしているんだ。
アートディーラーである彼女は常に芸術に囲まれている。もちろん彼女自身が想像する物語も必然的に芸術的になる。

映画の中で出てくる芸術作品はどれも象徴しているものがある。
例えばダミアン・ハーストの矢が刺さって入る作品はスーザンがその時、感じている気持ちなんだ。

また、スーザンが現実の世界で芸術作品の前を横切ったとしたら、彼女がその後、小説を読みながら想像する世界の中にもその芸術作品の要素が出てくる。なぜなら彼女の脳の中に記憶されているからね。

オープニングに関して

(司会:オープニングシーンの監督の芸術作品に対しての批判がスーザンの台詞の中にありますが)

ああ、そうだね。でもスーザンは実際にギャラリーにいるわけだ。スーザンがする批判は実は現代文化の薄っぺらさに対してであり、彼女は浅薄さにうんざりしているんだ。

現代文化を作り上げている人間の一人である自分がこんな事を言うのは変だよね。でもどっぷり現代文化につかっているからこそ、僕は作品を見て、消費文化の中で消えていくだろう作品も見抜くことができるよ。

スタンが描く”スタニマル”。Stan Draws a picture of “Stanimal”.


ツイッターでsuzumemochiさんがツイートされてたスタン・ワウリンカが描いたかわいいネコの絵。気になって元の動画を探してみると

ネコだと思っていたものは実は…

 

 

スタン・ワウリンカに来てもらっています。

スタン、あなたには100万人近いのフォロワーがいますね。

 

スタン:もうすこし。まだ届いてはないよ。

 

全豪オープンのアカウントはあと48000人で100万人に届きます。

次の5分で100万人のフォロワーを目指したいと思います。

 

スタン:(苦笑い)

 

きっとできますよ!

あなたのタトゥーにちなんだゲームをしてフォロワー増加を狙いたいと思います。

ところで、あなたのタトゥー、大好きです。アイルランドの詩人の言葉ですよね。

“Ever tried. Ever failed. No matter. Try Again. Fail again. Fail better.”

(何度挑戦し、何度失敗したとしても、もう一度挑戦しよう。また失敗すればいい。前より上手く失敗すればいい。)

にちなんでFail(失敗、出来損ない)とFail better(上手くやる)ゲームをします。

 

スタン:でも僕は失敗したくはないよ。

 

わかります。ゲームの中だけですよ。

では、Failの札を持ったカンガルーとFail better の札を持ったコアラを持ってください。

もし、上手くやってることだとしたらFail betterをあげて、もし上手くやれてないことだったらFailをあげてください。

 

スタン:オーケー。

 

「クッキング」。

 

スタン:(Fail Betterをあげる)

 

料理できるんですね。得意料理は?

 

スタン:なんでも作れるよ

 

彼はなんでも作れるそうです

「ホテルの部屋をきれいに保つ」

 

スタン:え~と、こっち。(Fail Better

 

きれいにしてるそうです。

「時間を守る」

 

スタン:(Fail Better)もちろん。スイス人だからね。

 

そうよね、それはそうです。

「朝スヌーズボタンを何度も押す」

よくしますか?

 

スタン:Fail)そうだね。

 

やっとひとつ出ましたね。

「飛行機の中での睡眠」眠れますか?

 

スタン:簡単。(Fail better

 

オーケー。

「メールへの返信」

 

スタン:(Fail)

みんなごめんね~

 

2つ目ですね。

 「ツアー中もニュースや時事問題についていっている」

 

スタン:(Fail better)そうだね。

 

「ツアー中、両親に電話する」

 

スタン:(Fail

ゴメンネ~、でも今回は両親もここに来てるよ。ふだんはFailだけど。

 

改善したいとは思ってますか?

 

スタン:もちろん。

僕は32歳だよ、改善できるさ

 

「フロッシング」

 

スタン:フロッシング?

 

歯のフロッシング(ジェスチャー)

 

スタン:ああ。(Fail better

 

彼はほぼ完ぺきです。

 

スタン:にはほど遠いよ

 

次のチャレンジに移ります。

とても難しいから失敗(Fail)しちゃうかもしれませんよ

 

スタン:何かな。(紙を開く)“お絵かきチャレンジ”

 

お絵かきチャレンジですね

かなり難しいですけど、あなたならできると思います。

絵を描いてもらいます。

いつもは選手たちに自分の似顔絵を描いてもらうのですが、

あなたはスタニマルとして知られていますよね。

だからスタニマルがどういうものか、描いていただきたいのです。

 

スタン:(笑う)

 

頭はあなたで、体は動物。簡単ですよね。

 

スタン:オーケー。簡単だ。

ここに置いていい?

 

もちろんです。

実はこれはコンテストでもあるんです。

なかなかいいスタートですね。

描きながらスタニマルがどういうものか説明もしてください。

 

スタン:(笑う)

これはスタニマルじゃないな、Fail(出来損ない)スタニマルだ。

 

誰もすべてにおいて完璧というわけにはいかないですからね。

ご両親もいらっしゃることですし、これが終わったらアートレッスンを受けたほうがいいと言われるかもしれませんよ

いいですね、なかなか。体は?

 

スタン:頭だけで十分さ。頭脳戦だからね。

 

あと、サインもしてください。

悪くはない出来です。

練習に戻る前にもうひとつ。

あなたの名前にちなんで色々な見出しがつけられることがありますよね。

どう思うか教えてください。

よい見出しだと思うか、改善の余地があるか。


Stand and Deliver (止まれ!有り金、全部おいていけ)

 

スタン:いいと思う。3セットマッチとかで上手くやった時にはいいね。

 

WOW RINKA

 

スタン:まあ、悪くはないかな。言葉遊びだからね。

 

The Stanimal

 

スタン:これはいいよ。ロジャーが言ったんだからいいに決まってる。

 

そうですよね、ロジャー・フェデラーがくれたニックネームですものね。

Stand By

 

あんまり・・・スタンバイ状態ではいたくないかな

 

スタンバイ状態ではないですよね。

Fan-StanTic (ファンタスティックのもじり)

 

これは好きかな。

 

Stan Sational (センセーショナルのもじり)

 

あんまり好きじゃないかな。

 

ジャーナリストさん、改善の余地ありですよ。

最後にStan The Man。あなたのTシャツにもありますね。お気に入りですか?

 

スタン:定番だね。いいよね。

 

スタン、どうもありがとうございました。(絵も見せてください)

スタニマル、芸術作品ですよね!絵が気に入ったらスタンのツイッターも忘れずにフォローしてくださいね。

 

スタン:僕も、もっと描くよ。

 

彼も意欲満々です。

****

おまけでもうひとつ。

 

スタン: 僕はたくさんの動物がいる農場で育ったから、動物が大好きだよ。

ヨーロッパだったからここにいるような動物とは違うけど、見てるだけでも楽しいよね。

コアラ、カンガルー、それにヘビもここにはいるね。

ヘビはそんなに好きじゃないけど見てる分にはおもしろいよ。

ペンギンはとってもフレンドリーだね。とても楽しいよ。

 

 

 

『ラ・ラ・ランド』のエンディングに関してデイミアン・チャゼル監督が語る


夢のようなハッピーエンドを想像させる予告編や話題のためか、「ラ・ラ・ランド」のエンディングに関してはいろいろな意見があるようですね。

私も完全なるハッピーエンドで終わるものと思っていたので、あのエンディングには驚いた1人でした。

しばらく自分なりにエンディングに関して考えていましたが、

『セッション』では夢の達成のためにそこまですべてを捨てる意味があるのか、という疑問を観客に問いかけてきたチャゼル監督でしたので、きっとあのラスト約10分のセバスチャンとミアがそのまま一緒にいたなら、という映像は、夢を追いながらも、大切な人と共に歩む事もできるんだよ、という『セッション』から一歩進んだメッセージだったのでは、と考えてました。そんなメッセージだったとしたら素敵だな、と思っていました。

 

回答を探すべく、ネットで検索してみるとCNNのインタビューにチャゼル監督からの答えがありました。チャゼル監督は次のように語っています。

 「今までに作られたラブストーリーの傑作とされる映画の多くが“そして二人は幸せに暮らしましたとさ”で終わっていないのには理由があると思うんだ。

愛について語るとき、愛自体が主人公の二人よりも大きな存在でなければいけないと僕は思う。二人が一緒にいるいないには関係なく、愛はまるで3番目の登場人物のようにそこあり続けるんだ。現実とは全く別の次元でね。主人公の二人の関係が終わってしまったとしても、愛はそこに永遠に存在するということ。僕はそれが美しいと思う。」

 

結局のところ、私が想像していたようなメッセージ、というよりは監督の考える美しい愛をエンディングは表していたようですね。

 

もう一つ、紹介したい動画があります。

この監督へのインタビューによると、あのラスト約10分の映像は本編の撮影とともに、場面ごとに撮影していったそうです。

「本編を撮影し、ファンタジーバージョンを撮影する、という楽しいプロセスだったよ。全員再度集まって、同じ場面だけどすべてがうまくいくバージョンを撮ったんだ。」

 また、冒頭の渋滞するフリーウェイでのミュージカルシーンに関しては

「この映画は最大ここまで行くよ、ということを観客に知らせる役割を持たせてもある。無理ならすぐそこから出て同じ劇場内で上映してる他の映画を観に行けるようにね(笑)。あのシーンからだんだん地に足がつくような物語に変化し、そこからだんだんまた冒頭まで戻ってくるイメージなんだ。だから冒頭で登場したダンサーやフリーウェイのモチーフもメロディも再度現れるんだ。円を描くようなイメージだね。最大値から始まり、現実的な描写を経て、感情を込めて最大値まで戻っていくんだ。」

 

こちらの記事も

ラ・ラ・ランド A Lovely Night 歌詞訳

映画”セッション”のJ.K.シモンズがカッコいい。

 


ビッグバン☆セオリーのハワードことサイモン・ヘルバーグ


『マダム・フリーレンス!夢見るふたり』をご覧になって「演技も上手くてメリル・ストリープにも負けないくらいの存在感を放っているこのピアニストの人、誰?」、と思われた方も多いのではないでしょうか。

彼はアメリカの人気コメディドラマ『ビッグバン☆セオリー/ ギークなボクらの恋愛法則』の主演4人のオタク男子の中でも特にキモい(笑)ハワード・ウォロウィッツを演じるサイモン・ヘルバーグです。経済誌フォーブスが発表したアメリカのドラマ出演者の高額所得者ランキングではなんとトップ3のサイモン。ちなみにトップ4まではビッグバンセオリーの主演の4人が占めています。

子供の頃、空手は黒帯だったり、ピアノは16歳くらいまで習いジャズやロックも演奏していたとインタビューでは語っていました。現在は自分で監督し映画も撮っていたり多才です。

『マダム・フローレンス』ではピアノは全編サイモンが自分で演奏したというのには驚きました。

 

インタビューで素敵なことを言っていたのでメモしておきます。

インタビュアー:人々は彼女を笑ってはいたけれど、意地悪な意味でなく彼女の勇気を尊敬しているような意味が含まれていたように感じました。本作では人間らしさというものがうまく表現されていると思いますか?

サイモン・ヘルバーグ:ああ。そう願うね。

”情熱的”に失敗する、という事ほど人間らしいものはないんじゃないかな。

平凡を目指すよりも、高みを目指し…そう、空の星を目指したけれど届かなかった、というの方が愛らしいし、失敗した本人にとってだけでなく、見てる人にとっても胸躍る経験になるんじゃないかな。

‪訳注: “There’s nothing more human than failing passionately. Aiming high, aiming for the stars and falling short is very charming and very joyful both for the audiences and the person failing. ”

Failing passionately …”情熱的に、熱烈に失敗する” という言葉のポジティブさがいいですね。

(メリルが歌っているのを聞いていて、笑いをこらえるのが難しかった事はありませんか?)

SH:メリルと僕はたくさん笑ったよ。彼女に比べると僕は少なく笑ったかも。それは面白くなかったからではなくて、彼女を導いていく役柄からそうしなければいけないように感じていたからなんだ。

本物のコズメ・マクムーンとマダム・フローレンスの実際の録音を聴くと、マクムーンはマダムの拍子がはずれたり、音程がずれてしまったりした時にはさりげなく音で導いたり、カバーしてあげたりしているんだ。だから僕も同じような役割を果たさなければと感じていたんだ。

まあ、二人で笑い転げたりもしたけれどね。

 

ほかのインタビューでは

下手に歌うためには曲を熟知し、上手に歌えなければわざと下手に歌うことはできないんだよ、

とメリル・ストリープの偉大さもお話もしていました。

 

 

スティーヴン コルベアのThe Late Show。ジュリアード出身のミュージシャンとモーツァルトの”夜の女王”のピアノバトルからジャズアレンジで2人の連弾に。驚愕のアドリブセッション必見です。5:50〜

 

♪ 君がいなかったら ♪

人生はブルーだったろうな。僕はまるでターディスなしのドクター・フー。芯なしのローソク。クリックなしのワトソン。チーズなしのマカロニ。ウォズニアックなしのジョブス。Comなしのドット。そして多分まだママと住んでた。君に出会ってから人生はガラリと変わった。君は僕の夢と希望を応援してくれた。君がウラン235なら僕はウラン238。分離が不可能に近い同位体。僕の人生がこんなに良くなるなんて君に会った時には想像もできなかった。君がいなかったら人生は陰鬱だったろうな。まるでひもなしのひも理論。1なしの2進法。君がいなかったら僕はまるでジョス・ウィードンなしのファイヤーフライ、バフィー、アベンジャーズ。そしてもっとクリンゴン語を多用してた。…”

こんな言葉が延々と続く素敵なラブソングを歌うハワード。すっかりキモいオタクではなくなってます。

私もビッグバンセオリーが大好きでNetflixで見ていますが、まだシーズン3の中頃。この弾き語りはシーズン7に収録されているようです。幸せそうなハワードとバーナデットを見れてますます楽しみになります。

 

 

 

トム・クルーズ ジャック・リーチャー インタビューメモ。

メモメモ。

(常に相手の女性キャラクターは単に強いだけでなく、あなたの役と同等に強い女性ですが、意図的にそうされているのですか?)

トム・クルーズ:ああ、そうだよ。(ニッコリ)

中略

(「ザ・エージェント」以来、ロマンティック・コメディに出演されてないですが、戻るつもりはないですか?)

ちょうどよい作品がなくてね。本作も前作のミッション・インポッシブルでも特別な感情を抱く相手はいたけれどね。探してはいるんだけど。なかなか見つからないんだ。

_____

 

以下物語の内容のネタバレあり

 

・・・・・

(キスシーンはないようですが)

コビー・スマルダーズ:撮影はしたけどね。最終的には2人が一緒にならないほうが、期待を裏切り、良いとなったようね。

(そういうシーンはあったのですね。)

そうよ。ラブシーンを撮影したの。でも最終的には入れないほうが良いとなったみたいね。

___

(トム・クルーズの映画で強く、自立した女性を演じることは楽しかったですか?本編ではジャック・リーチャーが助けに来なくても自分でなんとか切り抜けられるようなキャラクターでしたね。)

スマルダース:そうね。私たち二人とも彼が助けに来るとムカついて、何も問題ないから!と怒りだすようなキャラクターだったわ。彼はよかれと思ってるだけなんだけどね。

(トムとの仕事はどうでしたか?)

ダニカ・ヤロシュ:とにかく素晴らしかった。みんな仲良くなれたし。トムは先生のようだった。最初の週に映画辞典をくれて、映画製作に関してのことを調べられるようにしてくれたの。セットで誰が何をしているのかとかわかるようにね。それから彼はカメラのアングルや照明に関しても教えてくれたわ。

___

副題の意味

トム:リーチャーや他の人々を助けてくれる女性の電話での声と能力に惹かれ、ディナーに誘うためにワシントンD.C.に彼はやってくる。彼女は彼の昔の役職についている。そこからは ”NEVER GO BACK”という通りに絶対に戻るべきではなかった世界に戻ったことにより、引きずり込まれていくんだ。

 

ターセム・シン監督が目指すもの


先週金曜に公開となりました「セルフレス 覚醒した記憶」を観てきました。

ターセム監督といえば故石岡瑛子さんを衣装担当に迎えきらびやかで目をひく作品作りで知られていますが、今回の「セルフレス」、トレーラーを見る限り数十年後の未来を描くSFスリラーでターセム監督らしくない作品のようにも見えました。

石岡さんがお亡くなりになられた影響もある、という記事も見ましたが、実際「セルフレス」を観ると、石岡さんの豪華絢爛な衣装はないけれど、単なる一般的なのスリラーではないことがわかりましたし、ターセム監督作品に流れる空気と美しさも健在でした。

物語もサー・ベン・キングズレーの演技も素晴らしかったです。

特に帰宅後の鍵の投げ方。ライアン・レイノルズの役柄にも引き継がれるのですが(トレーラーをご覧になられていればネタバレにはならないのでご心配なく。)、2人の鍵の投げ方は完ぺきなアートです。

物語は違えど、「The fall 落下の王国」を思わせるような場面や映像も多々ありました。

トレーラーには出てきませんが、ニューオリンズのシーンは特にそう感じました。

観終わってから「セルフレス」に関するターセム監督のインタビューをあさり、なるほど、と思えるもがありましたので日本語に訳しました。

ターセム監督の作品がお好きなら、「セルフレス」がターセムらしくない作風に見えるからと観に行かないのは本当にもったいないです。以下のインタビューを読んでぜひ、観に行っていただけたらと思います。

 

 

 

 

本作は長編映画の5作目にあたる作品ですよね。

ザ・セル、The Fall 落下の王国、インモータルズ、白雪姫と鏡の女王、そして本作。

 

 

ターセム・シン:そうだね。

 

 

この5作にターセム・シン作品として共通する特徴などはありますか?

 

 

僕の目を通したものという事と、”映画的”という事以外は特にないとは思う。

僕は元々、1、2作くらい映像作品を撮りたかっただけだったんだ。

でも気が付くと3作目、そして4作目も控えていた。

振り向くと僕のもとに(依頼に)届くのはファンタジー大作ばかりになっていた。

僕が目指すのはポランスキーのようにスリラーでもコメディでも、舞台でも彼のDNAが感じられるそんな作品だ。

でも僕のDNAは特定のジャンルにしか向かっていない状態だったから、それを打ち破りたい、と僕は事務所に言ったんだ。

今やらなかったら5年後、もしまだこの仕事を続けていたら、僕の元にくるのはティム・バートンが断った作品だけになってしまうと。

 

 

そんなこと絶対ないですよ

 

 

絶対にそうさ。

 

 

 

では意図的に本作を選ばれた、というわけですね。

 

 

そう。継続してきた作品、予算の大きい作品などは監督したけれど、“The Fall 落下の王国”の直後から違うジャンルの作品を撮りたいと僕は言ってきた。

映像に重きを置きすぎない、しっかりとしたスリラーを撮りたかった。

 

 

しっかりとしたスリラーとおっしゃいましたが、例えばテクノロジーや企業がほかの企業から技術を奪おうとするような別のアングルからのアプローチも可能だったと思います。しかしこの作品には家族の大きな心の物語が根底にありますね。家族という要素は重要でしたか?

 

 

実はそこが一番興味をひいた部分なんだ。

科学的な方向にもっていくこともできたけれど、

心の旅だったり、個人の物語が現代の臓器移植をする人々の中にもあると思うんだ。

もし、科学的な方向にアプローチをするとしたらもっとファンタジーの要素が強くなってしまうからそれも避けたかった。

___

 

 

 

 

ほかのインタビューではこうもおっしゃっていました。

 

当面は幻想的な作品に戻る前にそうでない作品を撮りたいと思ってる。

「ファンタジーの脚本だからあいつにやらせればいい」と思われたくないんだ。

 

僕の作品らしくない、という人もいるけど、そういう人には僕はこう言う。

「僕の監督した広告を見てないんじゃないかな。そこら中にあるよ」と。

幻想的な作品はなしで、少し普通の作品を撮りたいと思っている。

 —

訳注:

*本作のストーリーの展開など、先が読める展開だ、というような内容の感想もいくつかツイッターでは見かけましたが、それを含めて”映画的”とターセム監督はおっしゃっているのでは、と感じました。この物語がフォーカスしてるのはリアリティを深めるたりする点ではないのですよね。

 ところで、タイトルの selfless セルフレスは無私の、無欲の、という意味ですが、

SELF/LESS のように間が分けられてると別の解釈もでき、自分が/無い という風にも理解してできます。

その他のインタビューからのメモ切れ端。

*経営学の修士号のためにハーバードに行くことになっていたターセム・シン監督。ターセム監督は渡米前にアメリカ映画学校ガイドという本に出会い、親の反対を押し切り、1984年、世界中の熱い気持ちを胸に大きなバッグ一つ持ってアメリカにやってきたそうです。

 

*入れ替え装置はモンティパイソンの出来上がったらチーン!となるような物でなければMRIみたいのでOK、と担当者に伝えたそう。(笑)

*本作が決まる前にこの後、2作続けて映像中心の作品を撮ることが決まっていたのでどうしてもスリラーを撮りたかったとも。

*ベン・キングズレー演じるダミアンの住むマンハッタンのアパートメントはエンド・クレジットで名前が挙がっていたドナルド・トランプ氏のものだそうです。Source

ちょっとデザインが古っぽく、スタイリッシュとも言えないけれどとても豪華な内装だったので、納得。元々は他の億万長者のアパートメントを借りる予定だったけれど、許可が下りなかったのだとか。

映画をご覧になられた方なら以下のリンクのインテリア、見覚えがあると思います。

Inside Donald and Melania Trump’s Manhattan Apartment Mansion

 

 

 https://twitter.com/peppers_attic/status/774032887427411968
それにしても、あのお金で最後のあの時間を買ったのだ考えると、 その価値があったと感じますね😭