グッド・オーメンズ インタビュー訳

Amazon プライムで配信されている6話のドラマ「グッド・オーメンズ」。まんまとはまりました。

(一緒に仕事をするのは予想した通りでしたでしょうか?)
マイケル・シーン: そうだね。ずっと言ってるけど僕はデヴィッドの作品のファンだった。
デヴィッド・テナント:僕も同じさ。
マイケル: でも実際のところは共演してどうそれが作用していくかはわからなかった。僕たちは元々大きく違うわけでもなかったし。俳優としては同じような役柄を演じたりする。それが今回どちらも天使として生まれたという共通点にうまく作用してくれたんだと思う。こういう似た境遇という関係性は良いものではあるけれど、必ずうまく作用するとは限らないんだ。初めての読み合わせの時に「なるほど、デヴィッドの立ち位置はそこなのか、じゃあ僕はこちら側で」とダンスの役割のようなものをつかんだ。あとはリズムに任せて演じていったら息が合っていたんだ。ぴったり息が会っていたと思わない?
デヴィッド: 僕は予想した通りだったと思う。マイケルはクリエイティヴな俳優だから、こんな感じの演技をするんじゃないかな、と想像していたんだ。
マイケル:デヴィッドは照れてしまうかもしれないけど、前に“この役を演じる上で一番難しかった事は”と聞かれたことがある。
デヴィッドと共演しているときに彼の演技に「いや~、さすが上手いなあ」と見とれて自分の役を忘れないようにすることが一番大変だった。あと、すごく良かったのはね、ありきたりの表現かもしれないけれど、テニスのラリーのように相手からのボールを前後に打ち返し続けるような楽しさだったことだね。
中略


マイケル:アジラフェルとクロウリーはお互いをとてもよく補完しあう。僕たちが役柄になりきろうとすればするほど二人の関係はより良いものになっていったんだ。それがこの物語や二人の関係の原動力となった。
デヴィッド: それが直接物語に入りこんでいったよね。
マイケル: 僕は早い段階でアジラフェルはクロウリーを愛していると確信していたからより簡単だった。アジラフェルにとってはお互いは真逆の存在だし、クロウリーのやる事は認められないから難しいことなんだ。でもそれが逆に役者としては「この場面における自分の目標は、君を(デヴィッドの方を向いて)どれだけ愛しているかがばれないようにすること。そして君を切望するようにただ見つめる事」みたいに考えられたからね。

デヴィッド: クロウリーの方は完全にアジラフェルを愛している。でもその事実を彼は気に入らないし、苛立ってしまう。つまり二人とも同じような思いを経験してる。

マイケル: 素敵なラブストーリーみないなものがあるんだと思う。原作の多くのファンの多くもこの二人のキャラクターの興味深いラブストーリーが好きだと思う。はっきり書かれてはいないけれど、見て取れるよね。

中略

(今までに演じられた役でグッド・オーメンズでの役と似ている役柄はありますか?)

デヴィッド: いい質問だね。3日くらい前に教えてもらえていればしっかりとした回答ができたかもしれない。思い浮かぶのはピーター・ヴィンセントくらいかな。『フライトナイト』の。同じような格好をしてる。彼はロックな男で自分自身が本当にクールだと思っている。ホントは全くクールじゃないのにね。横暴っぽい外見だけど内面は優しんだ。クロウリーにもそういう部分があるよね。

(『フライトナイト』より)

広告

みんなへ。1995年ディーキーからのファンクラブメンバーへの手紙

1995年3月9日にジョン・ディーコンがオフィシャル・インターナショナル・クイーン・ファンクラブの会報のために寄せた手紙をtwitterで見ました。他の手紙は見たことがありましたが、この手紙は初めて見ました。きっととっくに全訳も出てるのだろうと思いますが、自分でも訳したい衝動に駆られたので。

みんなへ

みんなが元気なこと、そして1995年がみんなに優しくしてくれてる事を願っています。Queenのレコーディングやミキシングは順調に進行中です。今年中に完成したものをリリースできれば、と思ってます。完成版に対しては、みんなからもさまざまな感想や意見がでてくるのではないかと思います。

ロジャー、ブライアン、そして僕自身にとってもなかなか簡単な作業とはなっていません。僕たちの中でも意見が違い、合意するまでに時間もかかってしまうのです。

とはいえ、ベストを尽くします。ベストを尽くす事が僕たちにできる最善のことだから。

Queen最後のアルバムがリリースされて良かった、意味があるものだった、と感じてもらえることを願っています。

ではまた

ジョン・リチャード・ディーコン

ブライアン・メイQ&A (2001年Queenコンベンション)

2001年のQueen コンベンションで会場から寄せられた質問とブライアン・メイの答えの中から個人的に興味深かった部分を抜粋て訳しました。

(フレディがいない中でのグレイテスト・ヒッツⅢを制作はどうでしたか?)1:35

心の中で綱渡りをしているようだった。僕らはみんな何度か(綱渡りの)ロープからも落ちてしまったと思う。グレイテスト・ヒッツⅢを制作中、何度も何度もフレディの声を聴くのはとても辛かった。形になり始まると大きな喜びもあった。スタジオでみんなでレコーディングしたかのように感じることもあった。実際には収録された曲はどれも一緒にレコーディングしたものではなく、ある瞬間瞬間をとらえたものを集めたものだ。

人々が過去の遺物の寄せ集めだと思わずに笑顔になり、楽しむことができる作品となってくれたことがとても嬉しいよ。僕ら自身は過去の遺物ではあるんだけどね。誇りに思える出来のとても好きなアルバムになった。

トラック13はお気に入りだよ。やったことのない試みだったから。フレディも気に入ってくれてたんじゃないかな。彼の声も何か所かに入っているからね。まあ、難しいプロジェクトではあったよ。

僕は自分の2つ目のソロアルバムの制作にとりかかるつもりだったが、結局約2年半、グレイテスト・ヒッツⅢにかかった。その後に再開したソロアルバムの内容にも影響し、当初考えていた内容より大きく変わったものに仕上がった思う。とはいえ、そう変わる運命だったんだろうね。

(もしフレディがが今も健在だったとしたら、クイーンの音楽はどんな方向へいっていたでしょう?)8:52

ブライアン:なんて難しい質問なんだ。まず、フレディが今もここにいたらクイーンは今も活動を続けていただろうね。どんなに困難があってもクイーンとして活動するという事は価値がある事だからね。ソロの活動もしてるだろうけど、時々集まってクイーンとしても活動していたのは絶対だね。どんな方向に向かっていったか、は全く想像がつかないね。クイーンはまっすぐに一つの道に向かうことはなかったから。同じことを繰り返さなかった事は誇りに思ってるくらいさ。

変わった新しい事を試していただろうと思うよ。僕たちは世界が僕たちに望んでいるのかをわかってはいたけど、望まれてる形にはなりたくなかったんだ。きっと流行の音楽とは一線を画す面白いものを作っていたと思うよ。

(私と結婚してくれませんか?)13:00

ブライアン:慎重に答えなければならないね。こんな質問をもらえるなんてありがたいね。心の底からお礼を言うよ。でも、本当の僕を知っていたら、僕と結婚したいなんて思わないかもしれないよ。離婚歴あり。どうなるだろうね。

(クイーンのメンバーとして活動するより、ソロで活動する方が満足感や喜びが大きいですか?)15:22

ブライアン:良い質問ばかりだね。自分のやりたいことをやれるのは楽しいし、夢のようにありがたいことだ。

でも、ジョン・レノンが言っていたように、部屋を見まわし、そこにみんながいてくれたら、と思う事があるよ。バランスが重要だよね。今もクイーンが活動を続けていて、自分がそういうバランスをとれていたらよかった。僕たちはお互いが作用しあい素晴らしいものを作り上げていた。それが恋しい。それが恋しいととてもよく考えてる事を認めるよ。ソロ活動も良いけれど、他の3人とともにスタジオに入って行けてたら最高だったろうな。ソロでもクイーンでも素晴らしい経験をさせてもらった。

(ツアーに必ず持っていくものはありますか?)22:35

昔はあったけど、今はないよ。子供っぽかったんじゃないかな。今は現地の食べ物を楽しもうと思っている。以前は子供たちもHPのベイクドビーンズやトマトスープなんて持って行ってたけど、今は行った先の食べ物を食べるね。ツアーの時は1つのスーツケースにもしもの時のための薬やビスケット、チョコレートとかを持って行っていたよ。人生は新しい体験のためにある。オープンでいないと新しい体験はできないよね。ひとつだけ必ず持って行くものがある。片頭痛の薬。

(できなかった事で後悔していることは?)25:24

オリジナルに欠ける答えを言うこともできるね。アルベルト・アインシュタインの答えを知ってる? アインシュタインは「あなたは輝かしい功績を残されていますが、何か後悔していることはあるますか?」と聞かれ、「1人の女性と生涯を添い遂げたかった」と答えたんだ。僕もそうできたらよかったと思う。人生が崩れていくような事を経験せずに済んだだろうし、そのことを誇りにも思えていたんじゃないかな。
後悔している事か…そうだな、20代のうちに自分の恐れと対峙していたら良かったと思うね。最悪の状況を潜り抜けた今、より良い人間になれたと感じる。もっと早く恐れと向き合えていたらいろいろなこと、人間関係とか、もっとうまくいっていただろうと思うね。とは言っても、これも運命だよね。今はここに辿り着いたことをありがたく思う。

(あなたの作った曲の中で、あなた自身を最も表している曲は?)26:55

答えられないね。なぜならどの曲も当てはまるから。曲を作るにあたって、僕は常にありのままの気持ちを表してきたんだ。時にはあまりにも率直になりすぎたこともあった。だからどの曲にも僕自身が大きくと投影されている部分がある。曲によって度合いが違うけれど、常に自分自身を投じてきた。

(ロジャーが3人でまたレコーディングすることがあるかもしれない、とほのめかしていたようですが、あり得るのでしょうか?)41:01

あり得ることだと思うよ。いつ、どこで、確実にありえるのかどうかはわからないけれど。できたらいいな、とは思う。みんなもそう思うかな?

 

<おまけ>

今日3月9日にちなみ、スターマス フェスティバルという天文学、宇宙探査、音楽、芸術などを祝うイベントで披露された ‘39。

ブライアンによる曲紹介の日本語訳を。

 

ブライアン: この曲は1976年頃僕が書いた曲で、当時僕は人類が宇宙へ進出し、ひろがっていくことはよいアイデアだと思っていました。今は、この地球で人間が行ってきた酷いことを思うと自信は持てません。この曲は宇宙船についての曲で、ここにきているみなさんにはアインシュタインの一般相対性理論における時間の遅れについてご説明する必要はないですよね?

(会場から必要とする声)

え、必要なの?

大まかにいうと、光の速さに近いスピードで宇宙へ長旅をすると距離にはひずみが生まれ、さらには自分と地球にいる人々の間で流れる時間が変わってしまうわけです。なので、僕たち宇宙飛行士が新たな天地を求め、光の速さに近い速さで宇宙へ行ったとすると、戻ってきた時には、自分たちには1年位しか感じられなくても。地球では100年が過ぎてしまっているということがあり得るのです。僕は戻ってきたときに、タイムトラベルをしたかのように愛する人々がすでにいなくなっていたとしたら、どんな気持ちになるのだろう、と思いました。この曲を聴きながら、そんな事に思いをはせていただけたらと思います。

****

No One But You/Queen メイキング日本語訳

 

ロジャー・テイラー: ブライアンがテープをくれたんだけど、聴くのをすっかり忘れてしまっていて

ブライアン・メイ: 忙しかったようでロジャーは渡したテープを引き出しかどこかにしまってしまい、何か月もたってから僕に興奮しながら電話してきたんだ。「今、曲を聴いたんだけど、素晴らしいじゃないか、クイーンの曲としてやろう!」とね。

ロジャー: それで再集結したら以前と変わらないケミストリーを感じたね。もう一度ブライアンとジョンと演奏できてとてもとても楽しかったよ。

ブライアン: ダイアナ妃が亡くなったばかりの頃で、ロジャーにはフレディ、ダイアナ妃、ジャンニ・ヴェルサーチの事にも思えたそうだ。彼はこの曲を発表することには重要な意味があると確信があり、クイーンの曲としてやらなければいけない、と言ったんだ。

ブライアン: とてもシンプルなセットを準備した。意図的にセットに見えないようにしたんだ。僕らがスタジオかリハーサルの部屋で曲を練習しているようなテーマにしたんだ。観客のためでなく、リラックスしてお互いのためだけに演奏している僕たちだ。

中略

ブライアン: クイーンのビデオ撮影ならフレディはピアノに向かい、紙コップやいろんな物が ピアノの上に置かれていて、フレディは飲んだりしていただろう。コンサートだとシャンペンが入ったグラスが置かれていて、「Cheers, darlings(ダーリンたち、乾杯)」とか言ったものだよね。

カメラの視点は常にセットの中を動き続け、歩きながら見てまわっているように撮影した。

僕の周りに来たり、ロジャーやジョンの周りに行ったりね。

普通ビデオを撮影するときは固定のカメラがいくつかの位置にあるだけだけど、

このビデオの視点はまるで、ブラブラと歩き回ってる誰かの目線で、

まるで、まるで訪ずれてきた誰かのようにね。

(3:36~のあたりです。ブライアンがSo, maybe you are … May be you are a visitor. と言う部分、So may be you are…で声が詰まるブライアン。 Freddie と心の中で言っているように感じました。)

ロジャー: 僕らは常にいつもフレディが近くにいるように感じるんだ。長いこと一緒にいたから、どんな時にどんなことをするか、何を言われるかも想像がつく。「やめろよ、バカげてる」とかね。だから撮影中はそんな事を感じていたね。


ミュージックビデオは上からカメラが下りてきてブライアン、ジョン、ロジャーの周りをゆっくりと動く。フレディが3人の周りを歩いているように撮影されていたのですね。

そしてブライアンの弾くピアノの上にあるシャンパンはフレディがグラスを持ち上げて

“Cheers, darlings. ”

と言ってくれるかな、という思いが込められていたとは。

😢

 これがクイーン3人にとっての本当の追悼の曲となったのではないかな、と思いました。

白黒で天使の視点から見せるような映像はヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』や『時の翼にのって / ファラウェイ・ソー・クロース!』を彷彿とさせます。

 

 

 

 

 

 

”完璧はギリギリで避けよう” ブライアン・メイ インタビュー訳

心に残った部分を少し訳しました。

(音楽以外の分野でもご活躍されお忙しいと思いますが、コンサートに向けての準備や練習はどのようにしてますか?)

16:23

ブライアン・メイ: コンサートでの曲目のリストを覚えるのはだいたい問題ない。

でも若い頃、試験に向けてきちんと覚えた部分はあっても、試験前日の夜にも詰め込み勉強をしたように、復習をする部分があるよ。

打ち明けてしまうとね、

数えきれないほど演奏してきた ”Somebody to Love” のソロの部分だって間違えたキーから始めてしまったら終わりだよね。だからステージに出る前にギターを抱えておさらいすんだ。(17:14 おさらいする真似をするブライアン✨)

中略

ギターを弾く上で、失敗は受け入れなくてはいけないと思う。

中略

そしてツアーでライブの前の練習がとても上手くいってる時も僕たちは ”完璧はギリギリで避けよう”、と言うんだ。

完璧を目指し、完璧に執着するのは一種の病気のようであり、また完璧にできているとしたら、何かがおかしいと思う。退屈だし、自分自身がチャレンジしてないということになると思う。

ミスをしないとしたら、僕が目指すプレイヤーに僕自身はなれていないと思うんだ。

レコードと同じ演奏をするのは大嫌いだ。リスクをもろともしない演奏をしたいね。

ジョン・ディーコン、ロジャー・テイラー インタビューなどメモ

 

ロジャーとジョン2人だけが出演した番組で、司会者がどのようにバンドが結成されたかをジョンに質問。

ジョン: 僕が入った時にはすでにクイーンというバンドは結成されていたんだ。だからその質問に答えるのにはふさわしくないよ。

ロジャー: どうやら僕が答えるしかないようだね。

((2人しか出演してないからロジャーが答えるのは当たり前なのにそんなロジャーの対応にウケて笑いながらロジャーの肩に手をやるジョン))

ロジャー: (バンドの結成までの話 省略)

で、僕らのバンドにはベーシストがいなかった。6人くらい試したけど、彼らは演奏ができると性格が悪かったり、性格が良いと演奏ができなかったりで、僕らにぴったりの人はいなかった。最後にようやく僕らはコレを見つけたんだ (ジョンを指差す)。

ジョン: え、つまり…

(コレ呼ばわりされたけど、気にならないくらい嬉しそうなジョン)

司会: あなたは性格も良く、演奏も素晴らしかった、というわけですね

ロジャー: ぴったりだった、というわけさ。

 

2019/2/27 追加

 

司会: アカデミー賞授賞式でのオープニングでの演奏、どんな感じだったのでしょうか。緊張しましたか?

ロジャー: 素晴らしかったよ。自分の池から飛び出して泳いでいるようだった。アカデミー賞授賞式のオープニングをやるなんて考えてもみないことだったよね。正直に言うよ。緊張しなかったね。アダムは(超高級)ジャケットのせいで緊張していたみたいだけど(笑)。いや、僕たちは何度も一緒に仕事してるから大丈夫だったよ。

司会: 素敵なラブストーリーでもありますよね。ラミはフレディと恋に落ちるメアリーを演じたルーシーと恋に落ちたわけですから。

ロジャー: その点に誰かが気づいてくれるかと思っていたけど、君がそれを指摘してくれた最初の人だよ。

司会: クイーンのファンとしてはラミは完全にフレディになりきっていたと思いましたが、親友でもあったあなたから見てどうでしたか?

ロジャー: 彼は精神面でとてもフレディに近づいていたと思うね。瞳の中にはフレディの精神が宿っていたよ。体格などフィジカルな面では違ったけど、フレディを熱演してくれた。映画の魔法を考慮しない批評もあったけれど、

司会: もっと荒々しくダークな物語であるべきだった、という批評をよく見かけました。私はなぜ暗さが望まれるのか、なぜ素晴らしい人物を讃えるだけではいけないのか理解できませんでした。

ロジャー: 僕は心の響き、元気がでるような作品になって欲しいと思っていたよ。観客もそう感じてくれた事を願う。僕らは別に何かを隠そうとか、尻込みしていたわけじゃないよ。

 

オックスフォード・ユニオンでのブライアン・メイ博士のお話

オックスフォード・ユニオンでのブライアン・メイ博士のお話。

メインの講演は結核菌を持ったアナグマが牛の全体の結核を引き起こす要因であると科学的に証明されていないのにも関わらず、アナグマをランダムに殺すことがいかにおかしいことであるか、また牛の結核予防には予防接種をすべきである、というような内容のお話でした。

それはそれで興味深く、勉強になりました。

ここではQ&Aで心に残ったブライアンの答えをご紹介します。

Queenに関するQ&A。

(あなたのキャリアの中で一番誇りに思う出来事は?)

ブライアン: いくつもあるけれど、おそらくバッキンガム宮殿の屋上で演奏したことかな。

よくみんなに 怖かったか、と聞かれる。

たしかに怖かったよ。

屋根から落ちると思ったかといったら

それはなかった。落ちるとは思わなかったよ。

けど、もし、しくじったらバッキンガム宮殿の屋根から飛び降りようかとは思った。

(会場 笑い)

僕にとってあの演奏は冒険であり、挑戦であり、人生を変えるものだった。

とてつもない恐怖を乗り越え、平静さを保たなければならなかった。

僕があの演奏をしたのにはいくつかの意味が含まれていた。

女王陛下の即位50年のお祝い、ロックミュージックの50年の歴史のお祝い、そしてフレディがいなくなった今、僕が旗手を務めなければならない、などね。

とてもうれしい事ではあったけれど、とにかく怖かったんだ。

無事に終えた後、みんなも写真で見たかもしれないけど、

僕は天に向かって手をあげ、神に感謝した。

どれだけ準備を万全にしても失敗してしまう可能性はあったからね。

数年前にうつ病のクリニックですごいことを学んだんだ。

安らぎの祈り、というものだ。せっかくだからみんなにも説明するよ。

こう言うんだ。

「神よ、」祈りの対象は神でなくても良いのだけど、神とするとわかりやすい。

「崇高なる存在よ、神よ、

私の力ではどうすることもできない事柄を理解する恩恵をお与えください。

私が変えることがでできる事柄を変える勇気をお与えください。

そしてそれらの違いを理解できる英知をお与えください。」

つまり、恐怖を感じたら、自分ができることだけに集中し、残りは神に委ねる、ということなんだ。

これが宗教なのかはわからないが、とても強力な方法なんだよ。

物事を神に委ねたとたん、重荷が取り除かれ、心配をしなくてよくなるんだ。

あの演奏の30分前、オーケストラと僕の演奏がお互いに聞こえる装置、指揮者を見るためのモニター、どれも機能してなかったんだ。

もう一本ワイヤーを引っ張り上げてこなければならない、それには女王の許可が必要だ、なんて大変だったんだ。

たしか本番の約10分前位になって、すべてが整ったんだ。

オーケストラが見れる大きなモニターと自分のギターの音が聞こえるアンプがそばに設置された。

あの恐怖を乗り越えた後は天国にいるかのような気分だった。歓喜の瞬間だった。

純粋に演奏を楽しみ、自分でできる限りの準備はしてきた、という安心を楽しめた。

みんなも試験が控えてるよね。

パニックになるよね。でもできる限りのことをした後は、神に委ねるしかないんだよ。

なぜなら僕たちにはどうすることもできない事柄もあるのだから。

僕の父はよく、こう言ってくれた。

「できる限りの事しかできないんだ。ベストを尽くせばそれで十分だ」とね。

君の質問の答えになったかな? (会場 笑い)

 

 

宇宙に関するQ&A

(インスピレーション・マーズ財団のチトー氏が地球代表として火星へ行く年配のカップルの募集を発表しました。興味はありますか?)

ブライアン: 年配のカップル?キミ、僕に向かって言ってるわけじゃないよね?

年配のカップルか。

ああ、つまり、行ったっきりで戻ってこない、ってわけだね。完璧だな。(会場爆笑)

僕はこの地球にはやらなければいけない事がとてもたくさんあると思う。

僕は、我々は宇宙へ一体何をしに行っているんだ、と思う。

過去に勇敢で優秀な宇宙飛行士たちが宇宙へ行ったことは素晴らしいことだと思う、

しかし、僕たち一般の人々が宇宙へ行くことははたして正しいことなのだろうか?

自分たちの欲からほかの惑星を汚し、自分勝手に横暴にふるまう事ははたして正しいことなのだろうか?

宇宙全体に侵入して荒らす権利は我々にはないと思う。

僕たちは地球を良くすることに専念するべきだと思う。

だから、僕はここに残り、確実に改善されるように見ていようと思うよ。