リー ペイス特集2 🙂
リーペイスのインタビューだけでなく、このとても素晴らしい作品を作り上げたターセム監督のインタビューも気に入ったところをメインにご紹介します。
ターセム監督のインタビュー
((ブルー シティはどこにあるのですか?))
ターセム監督: インドのジョードプールという町。撮影に入る2ヶ月前にジョードプールに行き、誰にでも壁を塗る好きな色のペンキをあげる、と言ったんだ。実はジョードプールは町の決まりでブルー以外では家を塗装してはいけない町のなので、みんなブルーをもらっていった。なので、色あせて薄いブルーだった家々は作品の中では普段よりもずっと青が濃くなっているんだ。
((撮影中にロイ役のリー ペイスが実は脚が不自由ではない、という事を知らされなかったクルー達は撮影後に知らされた時、怒っていたと聞きました。))
僕はリーは脚が実際に不自由で、彼がロイを演じ、山賊役はルーマニア人の別の役者が演じる、とクルーに伝えていた。
15〜17年一緒に仕事をしてきたクルー達は”自分達を信じてくれなかったのか”、と憤慨したが、信じていない、とかそういうものではなくて、
実際にアレクサンドリアを演じるカティンカにロイは脚が不自由だと信じさせたかったからなんだ。
クルー達は撮影が始まり2,3週間も慣れ親しんでくるとつい ふざけあってベッドにジャンプしたり、ハンディキャップがネタのジョークを言ってしまったりすることがあり得るだろう。でも、実際に脚が不自由だと信じていたら、そういう事はないからね。
リー ペイスのインタビュー
((脚が不自由だとカティンカとクルー達に信じ込ませたそうですが))
リー ペイス:これはターセムのアイデアでね。撮影初日に僕は車椅子では入り、自分をロイだと紹介するように言われたんだ。
おかげでセットにはいたわりをもった空気が流れていたよ。
カティンカは撮影中、僕の事をよく気にかけてくれて、お昼の時にデザートを立ち上がって取りに行けない僕のために持ってきてくれたりしたよ。
僕達の間に信頼を築きあげてくれた。
でも、実は歩けた、と知らされた時、クルー達はあまりいい気分ではなかったようだね。
カティンカは僕が歩けると最後にわかった時、彼女の愛が僕の脚を癒した、と思ったんだ。本当に彼女はそう信じていたよ。
((彼女の演技が変わった時があったそうですが。))
カティンカがカメラを意識しないようにカーテンの後ろから撮影していたんだ。
僕とカティンカだけのプライベートな空間になったから、彼女はターセムの悪口を言ったりして、それを聞いてるクルー達の笑い声が隣の部屋から聞こえたりして、彼女は”みんな何にわかってるのかな”、と言うくらい撮影されている事を忘れていた。
足の指を触るやりとりの時は彼女は怒られるんじゃないか、と不安になったりしてたね。
ある時、彼女が自分が撮影されていて、可愛いんだ、と意識した時に、彼女の演技がお姫様のようなひどいものになってしまった事があったんだ。
僕は彼女に、”君の愛する人が死んでしまいそうなんだよ。君は本気でなんとかしようとしなければ。彼の命を救おうとしなければいけないんだよ”、と伝えたんだ。ラストの”I don’t want you to die.” (死んじゃいや!)というシーンでは彼女は本当に良い演技ができていたと思うよ。素晴らしい女の子だ。
ところで、日本語のウィキなどのあらすじには”ロイは半身不随となり…”、とありましたが、英語版ウィキでは”半身不随の可能性があり”…中略…”ラストのアレキサンドリアの語りでロイが回復し、スタントに戻り活躍している、とわかる” とありました。
他にも落下の王国に関するインタビューで良かったものがあったので、また近いうちに追加しておきます。