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リンクは音声付き↑
ジェシカ・ジョーンズで印象に残ってる台詞の1つ
Well, I’m sorry. Are you a professor of Kilgravism?
(キルグレイヴ学の教授なの?)
ということで、私もキルグレイヴ学を学ぶためにキルグレイヴに関するデイヴィッド・テナントさんのインタビューで内容の被らないものを訳してツイートしたりしています。
今日見つけたものはテナントさんの語る “キルグレイヴのいる世界” についてのお話と言えるかな。
もし
をまだ読まれていなければ先に上のリンクからそちらを読んでいただければと思います。
キルグレイヴの能力の使い道に関して被っている内容をほんの少しですが省きましたので。
(キルグレイヴが『ジェシカ・ジョーンズ』に本格的に登場するのは数話後からでしたが、どう感じましたか?)
デイヴィッド・テナント: ああいう積み重ねられた背景があってからの登場はなかなか良いものだね。ただその分、期待に応えられるか、という心配はあったよ。
良い脚本やジェシカの体験を通して描かれたという事、キルグレイヴの恐怖はジェシカ特有のものだった事やこのドラマ自体がジェシカの観点から見た物語だった事などのおかげで上手くいったよ。
数週間、クリステン達キャストの近くにはいたけれど、ちらっと見える影や紫色のスーツ姿、電話の声などだけの出演があっただけだった。だから本格的に登場する時には確かにプレッシャーがあったよ。
とはいえ、ファンタスティックなキャラクターで、並外れた人物で特別な世界の中で特別な場所を占める彼を演じるのはとてもやりがいがあったよ。
(とてもダークな心理を演じるためにどんなアプローチをしましたか)
キルグレイヴと他のスーパーヴィランとの違いは世界を支配したり、世界を揺るがすような事をやろうとはしてない点だ。彼は自分の能力をそういった目的では使わないという選択をしている。彼は単に自分の望む事の実現、ラグジュアリーな生活と彼に黙従する世界が欲しいだけ。それが余計にどこか邪悪に映る。そんな彼の世界に遭遇してしまったジェシカは物凄く不運だね。
彼は波風を立てたり、目立ちたくない。人々に邪魔されず、放っておいて欲しいと思っている。だから、本当に、彼の通り道に迷いこんでしまうという運命は残酷だと思う。
それがどこか余計にわかりやすく現実味がある。もし、現実世界に彼がいたとしても、実際に遭遇するまでは彼には気づかないのさ。
ジェシカ・ジョーンズの世界にはスーパーパワーを持った人物はいても、彼らは僕らとほとんど変わらない世界に存在しているんだ。
僕はアベンジャーズやアイアンマン、ファンタジーの世界やコミックの世界も大好きで魅力を感じる。けれど、キルグレイヴの世界は僕らのいる世界に近く、余計に邪悪さを感じるよね。ヒーロースーツなどが無いから僕らと同じ人間で、彼らが存在するのはどこか僕らのすぐそばにある世界だと感じ。余計に怖くゾッとするのだと思う。
彼の持つ能力は並外れたすごいものだけれど、彼にとってその能力がどんな意味を持ち、それがどんな心理をもたらすのかを出来る限り理解し、忠実に表そうとした。
街を支配しようとしたりしないからこそ、彼の思いは、何というか、より理解しやすいものだと思う。彼と同じ恐ろしい能力を持ったとしたら、人は彼と同じような事をしてしまいたくなるのではないかと思う。
現実味を持たせる事。それが僕が役者としてこの役を演じる上でやろうとしたこと。まあ、どんな役柄でもそうではあるけれど。
空想上の世界だけど、僕らのすぐそばにあるより残酷な世界。ウサギの巣穴に落ちてしまったらある世界のような感じかな。
続く…
続き 2010/8/22 追記
デイヴィッド・テナント: 役を演じる時には白か黒かどちらかでは考えないようにしている。
ドクターだって真っ直ぐなヒーローではなく、明確に定義するのは難しいアナーキーな面を持っているし、ブロードチャーチのハーディも正義の味方ではあるけど、気難しい人物ではあるよね。少なくともみんなに好かれるタイプではないよね、特に同僚には。
どんな役柄でもグレーの部分を探し、善か悪か2極化では表さないようにするわけだ。
キルグレイヴはかなり救いようの無い男だけど、演じる上ではそうは考えないよ。
少なくとも彼自身は自分が悪だとは思っていないから。彼がジェシカにした事をジェシカが責め立てる時、彼は驚くのだから。彼女が望んでいなかったとは思ってもみなかった事だったんだ。彼の世界観はとても歪められているから。誰もが彼の言う通りにするから、心から望んでしているのか、無理やりさせられているのか判断がつかないんだ。
自分は悪くないと信じている彼を演じるためには彼のその心理に入り込んで演じるしかない。
本気のキルグレ学。